日本全国の「おやじの会」が年に1度集まる「全国おやじサミット」が8月24日、藤沢市民会館(藤沢市鵠沼東8)で開催され、大分や苫小牧などの全国から300人以上の「おやじ」と子どもたちが集まった。
全国4000団体を超えるといわれる地域団体「おやじの会」のメンバーが一堂に会する同イベント。おやじの会に明確な定義や要件はなく、女性を含む小中学生の保護者有志やPTAの「父親部」が担うなど、会によって構成はさまざま。「地域の子どもに向き合う」「自分の子どもだけでなく地域の子どものために活動する」の2点は共通するという。
サミットは「おやじたちが地域や子どもたちとの関わりを深めるためのアイデアを共有し、互いの経験を生かして、より良い活動を展開すること」を目的に、2003(平成15)年11月に香川で第1回を開催。以後、毎年、三重、京都、鳥取、広島と場所を変えて実施している。
21回目となる今年は、一般社団法人「教育デザインラボ」代表の石田勝紀さんが基調講演「AI時代に伸びる人の3つの特徴」を行ったほか、トイドローンを操作してバルーンを割るゲーム「ドローンファイト」、パネルディスカッションなどを開催した。
パネルディスカッションでは「おやじの会は本当に必要? あるべき姿とは!?」をテーマに、全国のおやじの会代表者6人に加え、藤沢市の観光親善大使つるの剛士さんも参加。内容は、グラフィックレコーダーのMIOさんが大きな模造紙に、子どもにも分かりやすい絵で記録を残した。
イベントの締めくくりでは、鈴木恒夫藤沢市長が登壇し、おやじの会へエールを送った。
実行委員長の中田竜也さんは「約9カ月間の準備を経て、無事、開催にこぎ着けることができた。藤沢のおやじたちは素晴らしい。参加した全国のおやじたちからもお褒めの言葉を頂けた。この経験は一生の宝物。おやじ最高」と話す。