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湘南学園で「食の循環」ワークショップ 「地域の食」テーマに世代超え議論

ワークショップで生まれたアイディアを持ち寄る子どもたち

ワークショップで生まれたアイディアを持ち寄る子どもたち

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 湘南ベルマーレ主催「第2回 サステナトレセンProject ワークショップ」が10月20日、鵠沼海岸にある湘南学園(鵠沼松が岡4)のカフェテリアで開催された。

サステナトレセンワークショップの様子

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 文部科学省が定める学習指導要領にある「総合学習」の取り組みの一つとして、同校がテーマにしている「湘南学園ESD(持続可能な開発のための教育)」の一環で開いた同イベント。校内外から参加者を募り、小学生~高校生、社会人ら50人ほどが集まった。

 同学園教諭の中許竜宏さんは「全体を通して取り上げている議題は『地域の食』。9月23日に開いた第1回では、地元・藤沢の相原農場の方を招き、地球環境を考えた会社経営や未来の農業について話を聞いた」と話す。

 第2回目の内容としては湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーである「世界の医療団」から世界の食糧事情について、「鈴廣かまぼこ」からかまぼこを作る際に廃棄される魚の部位の循環活用や森林保全について、そして湘南ベルマーレ自身からは試合で毎回開催される「キッチンカーフードパーク」で国産米を使ったライスレジン製のカトラリーを使用していることや、チームの食堂から排出された廃棄食材をコンポストで肥料にし地域に配布する活動や、ホームタウンの一つである二宮町でオリーブを地域の課題を解決する産業として育てていることなど、同チームが取り組んでいる「食の循環」に関する内容の講義を受けた。
 中許さんは「『この街に住み続けたくなるような食×◯◯のアイデア』を付せん紙に書き出す形で子どもと大人の間からアイディアを募った。今回は地域から市役所の職員や、メディア関係者、フードアート作家など多様な人材も招いてチームにし、立場や世代を越えて、子どもたちと一緒に考えるということにもチャレンジした」と話す。

 子どもたちからは「皿をナンにした、全部食べられる湘南カレーを作る」などのアイデアが飛び出し、大人が一様に感心する場面も見られた。

 次回は11月以降に、アイデアを具体化するミーティングの開催を予定する。

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