
湘南エリアで活動するフラッグフットボールクラブ「湘南シーブリーズ」が、2月初旬に米フロリダ州オーランドで開催された「インターナショナルNFLフラッグ・チャンピオンシップ」にU12日本代表として出場し、準優勝した。
日本代表として準優勝を果たし集合写真を撮る「湘南シーブリーズ」
フラッグフットボールはアメリカンフットボールのルールをベースに、タックルの代わりに腰に付けたフラッグを奪い合う競技で、誰でも楽しめるスポーツとして世界的に人気が高まっている。2028年ロサンゼルス五輪の正式種目にも決まっている。
湘南シーブリーズは2005(平成17)年から活動を続けており、毎週土曜に辻堂、茅ヶ崎、逗子、七里ヶ浜、厚木などで練習している。今回の世界大会出場に当たり、地元から多くの支援が寄せられたという。
決勝戦ではカナダ代表と対戦し、惜しくも敗れたものの堂々の成績を収めた。キャプテンの安田悠人さんは「『世界一』を目標に毎日頑張ってきたので、世界大会がとても楽しみだった。日本一になった後、まずNFLフラッグのルールを覚えることからスタートしたが、日本でもパスを中心にプレーしていたため、世界大会でもここまで戦えたと思う。決勝でキャンピングワールドスタジアムに立てて最高だった」と振り返る。今後の目標については、「NFLの選手になりたい」と意気込みを見せる。
島田基正監督は「今回の大会では、さまざまな国の選手たちと試合だけでなく、移動中のバスなどでも一緒に歌って盛り上がるなど、選手たちにとってかけがえのない時間を過ごせた。準決勝ではその前に戦ったイギリスの選手や保護者が日本チームを応援してくれ、まるでホームの雰囲気の中で決勝に進むことができた。決勝では相手の高さとスピードに圧倒され残念ながら敗れたが、選手たちは勝敗以上のものをこの大会を通じて得ることができたのでは」と話す。「小学生のうちに世界を経験することで、この先U15、U17と世界に挑戦し続けてくれれば。今回は多くの方々のサポートを頂きながら、無事に大会を終えることができた。この素晴らしい機会を与えてくれた皆さまに感謝したい」とも。