
江の島の海岸を中心に清掃活動を行うNPO法人「海さくら」が5月31日、藤沢の片瀬東浜海岸で211回目のごみ拾いイベントを開催した。
当日は元プロサッカー選手の柿谷曜一朗さんや、海さくらのキャラクター「海洋戦士シーセーバー」も参加。事前に申し込んだ参加者292人とともに海岸の清掃活動を行った。
柿谷さんは5月19日、各地のスポーツチームと連携してごみ問題の啓発活動を行う「LEADS TO THE OCEAN」で、自ら積極的にごみ拾いやPR活動を行う「プレイングアンバサダー」に就任。同イベント開会式のスピーチでは、「寒いから早く拾ってしまいましょう」と参加者に呼びかけ、会場を笑いに包んだ。
開始早々に雨脚が強まり風も吹いてきたため、予定より30分早く活動を終えたが、約5袋(30リットル換算)のごみを回収した。集めたごみは公益財団法人「かながわ海岸美化財団」が処理する。
横浜市から友達と2人で参加した10代の学生は「30分しかできなかったのは残念だった。すごい雨風だったが、こんな天候でごみ拾いをしたのは人生で初めてだったので、楽しかった」と話していた。
同NPO代表の古澤純一郎さんは「今日は雨がひどかったが、大勢の人が参加してくれてうれしかった。楽しいので、ぜひ今後のイベントにもたくさんの人に参加してほしい。20年間ごみ拾いを続けていても、なかなか海はきれいにならない。これからも、ごみをなくしていきたい」と話す。