
地域の未来を支えるコミュニティー基金「茅ヶ崎100年基金」の設立を目指し、一般社団法人「茅ヶ崎100年基金」が6月18日、地域に根ざした寄付の受け付けを始めた。
代表理事の3人。(左から)池田一彦さん、渡部健さん、中島淳さん
同基金は、神奈川県茅ヶ崎市とその周辺地域の子どもや若者による挑戦を継続的に支援する取り組みとして構想されたもの。公益財団法人「日本フィランソロピック財団」が基金の設立・運営を行い、茅ヶ崎に拠点を置く「一般社団法人茅ヶ崎100年基金」がファンドレイジング(寄付金の募集)を担う。初期設立資金として1,000万円を目標に掲げ、2026年3月末まで申し込みを受け付ける。
将来的には1億円規模の運用を見据え、運用益による助成金支給を通じて持続的な支援を目指す。助成の対象は「次世代の可能性」に重きを置き、子ども・若者の挑戦やリーダー育成、教育格差解消など、社会課題に取り組む活動が中心となる。
発起人の一人である渡部健(たける)さんは「子どもたちが自由に挑戦し、失敗できる環境が必要。その土壌を育てる仕組みとして、茅ヶ崎から100年先を見据えたモデルをつくりたい」と意気込む。
日本フィランソロピック財団の岸本和久代表理事も「この取り組みが日本におけるコミュニティー基金の先駆けとなることを願っている」と期待を寄せる。
基金設立後は、助成先団体の活動報告やイベント招待など、寄付者への特典も用意する。寄付申し込みは公式サイトで受け付けている。