
ZINEを集めたポップアップショップ「アートの本屋『メイテン』」が7月19日~21日の3日間、藤沢駅前のフジサワ名店ビル(藤沢市南藤沢)で開かれる。
メイテンは、絵画、彫刻、写真、イラストなどを手がけるアーティスト約50人が制作した「ZINE(ジン)」(自主制作の小冊子)を展示販売する企画。「建物を持たない劇場Landscape THEATRE(ランドスケープシアター)」が運営する同ビル3階の「391ブックシアター」を会場に開く。
「藤沢に名店の集まる場所を作りたい」という思いで1965(昭和40)年に建てられ、2027年夏に再開発に向け営業を終える予定の同ビル。メイテンはその思いを受け継ぐ形で、「作家の何かが詰まった一冊」をテーマにZINEを集めた。
出展作家には、制作中のドローイングと石の版画を収めた彫刻家・石川直也さんの「石のドローイング」や、色彩の研究成果を一点物のドローイングとしてまとめた画家・熊谷直人さんのZINE、「本物とは何か」という問いの下、iPadのお絵描きアプリで描いた元絵を、油絵の具と筆を使ってキャンバス上に精密に再現する絵で知られる画家・横山麻衣さんなど、地元・藤沢にゆかりの深いアーティストをはじめ、さまざまなジャンルの作家のZINEを並べる。
企画した石川直也さんは「ZINEには、作家一人一人の表現への向き合い方が詰まっている。フジサワ名店ビルの記憶と共に、アートや本との出合いを楽しんでほしい」と話す。