
2019年に出版された「ぼくらの茅ヶ崎物語 日本のポップス創世記 茅ヶ崎サウンド・ヒストリー」(シンコーミュージック)で深掘りされた湘南サウンドの歴史とその後について来場者と語るトークイベントが7月20日、タワーレコード藤沢オーパ店(藤沢市南藤沢)で開催される。
出演は同局パーソナリティーの田崎亜実さんと同書の著者、釈順正さん。同書は加山雄三さんが生まれた1937(昭和12)年から、サザンオールスターズが紅白初出場した1979(昭和54)年まで、茅ヶ崎サウンド・カルチャーにまつわる事象を網羅。名盤誕生に貢献したスタッフによる証言や、重要な拠点となった軽音楽サークル「湘南ロックンロールセンター」の全容など、当事者たちへの取材を通して「湘南サウンド」の成立過程を解明する内容。
同イベントは、同書出版から6年を経て、釈さんによる続編の執筆に向けた取材も目的としている。当日は当時の音源を聴きながら、来場者の記憶を元に体験談や資料提供を募る。
釈さんは「湘南という住所は存在せず、つまり『湘南カルチャー』とは、湘南地域のそれぞれが思い描き、育ててきた大切な価値観でもある。その思いをとりまとめ、次の世代へ手渡すイベント。ぜひ会場に来ていただき、皆さんの湘南も取材させてもらえれば」と話す。
開催時間は14時~15時30分。観覧無料。