
藤沢市内の農家で構成する「湘南つむぎ出荷組合」で現在、「ふわとろナス」の出荷が最盛期を迎えている。市場やスーパーなどに向けて出荷するほか、市内の学校給食にも使われるなど、地場の新しい夏野菜として定着を目指している。
「ふわとろナス」は、「ふわっ」「とろっ」とした食感が特徴。標準サイズは、長さ約35センチ、太さ約5センチ、重さ230グラム前後と大ぶりで、店頭では1本売りされることが多い。加熱により皮が柔らかくなり、豚肉との炒め物や揚げ物、マーボーナスなど、多様な料理に活用できる。
出荷者3人が「ふわとろナス」の栽培を行う。今年は6月下旬に出荷が始まり、7月が最盛期を迎えた。6月26日には藤沢市内の中学校で給食に提供され、「夏野菜と豚肉のピリ辛丼」として児童らに提供された。
2021年に「ふわとろナス」の栽培を始めた同組合長の秋葉豊さんは、栽培管理がしやすく、傷のつきにくい方法も確立できたことから、「今年から、ナスはこの品種に一本化した」という。
JAさがみ総合企画室広報課の青木訓穂さんは「藤沢の夏の新しい味が続々と収穫されている。より多くの人に味わってもらえたら」と話す。