
外国人が介護現場での体験を日本語で語る「外国人スピーチコンテスト」が9月25日、藤沢商工会館ミナパーク(藤沢市藤沢)で開かれる。主催は湘南国際アカデミー。
当日は「私と介護」をテーマに、同アカデミーで介護日本語教育を受けた外国人受講生が登壇。「介護でもらった『ありがとう』」「日本の介護現場で感動したこと」などを題材に、日本語でスピーチを行う。司会はコミュニティーFM「レディオ湘南」パーソナリティーの田畑智朱希さんが務める。
厚生労働省によると、現在、日本全国で5万人以上の外国人介護職員が働いているとされ、湘南国際アカデミーでは年々増加する外国人受講生に対し、日本語教育と専門知識の指導を行っている。今回のコンテストは、その学びの成果を地域に向けて発信する場となる。
出場者の一人であるベトナム出身のキム・バン・ヒエウさんは「これまで勉強してきた日本語がどのぐらい使えるのかを知ることができるチャンス。自分の熱意が経験になり、今後の成長につながると思って参加した」と話す。
ミャンマー出身のエー・エー・ライさんは「生まれて初めてのスピーチコンテスト。大勢の前で話すのは緊張するが、自分に挑戦したい」と意気込む。ベトナム出身のファム・ティ・ハイさんも「自分の思いを皆さんの前で話すのは初めて。とてもいい経験ができる素晴らしい機会」と話すなど、登壇者たちはそれぞれの思いを胸に臨む。
仲川一清学院長は「介護現場に新しい風を吹き込んでいる外国人介護職員の活躍は、これからの介護の未来を切り開く存在。スピーチを通じて、その成長の証し感じてほしい」と期待を込める。