
アーティストによる「ZINE(ジン)」(自主制作の小冊子)の展示販売イベント「アートの本屋『メイテン』」が9月13日~15日の3日間、藤沢駅前のフジサワ名店ビル(藤沢市南藤沢)で開かれる。
同イベントは、同地区を舞台にアート活動を行う391シアタープロジェクトの一環。ZINEは、個人や少人数で自由に制作する小冊子を指すが、メイテンでは冊子という枠にとらわれず、写真・絵画・彫刻・音楽など多様な表現から生まれた作品を展示。7月に開いた第1回では、一点物のドローイング、フィールドレコーディング、手製本からしっかり製本されたものまで幅広いZINEが集まった。
2回目となる今回は、さらに多くのアーティストが参加を予定しており、約60人の作家による作品の展示販売を予定する。会場となるフジサワ名店ビルは2027年夏に解体が決まっているため、「名店が集う場所」の意思を引き継ぎつつ、より多様なジャンルのアーティストたちの作品を集めたという。
出展作品には、1回目から参加する彫刻家・石川直也さんによる「石のドローイング」の他、絵本作家のうえきみほさんによる絵本、TETTAさんによる写真集「藤沢三十三観音-BOOK-」などが並ぶ。
同イベントで店長を務める彫刻家のさまたさんは「歴史ある場所と多様な表現が交差する空間で、作家たちの思いが詰まった一冊一冊を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は11時~19時(15日は18時まで)。入場無料。