
介護・福祉ロボットに特化した展示イベントが9月26日、藤沢駅近くの角若松ビル6階「ロボット企業交流拠点ロボリンク」で開かれ、福祉関係者・企業・自治体ら150人以上が来場した。
同イベントは、県内のロボット関連企業と福祉現場をつなぐことを目的に企画されたもので、同施設としては初の試み。会場には「移乗・排せつ・入浴支援」や「見守り支援」「介護業務支援」など、介護分野に特化した24社が出展した。
当日は、福祉現場での導入事例や開発コンセプトなどを紹介するプレゼンステージのほか、各ブースでの体験や説明も行われた。赤ちゃん用のバウンサーの構造を応用し、ベッドから車いす移乗時の利用者の姿勢保持をサポートする機器、センサーによる排せつ予測システム、会話を通じて要介護者の孤立を防ぐロボットなど、現場の声に応えた製品が並んだ。
基調講演では、かながわ福祉サービス振興会の得永真人さんが登壇し、「ロボット介護機器・ICTの効果的な活用について」をテーマに講演。「現場の業務負担を軽減し、利用者との時間をより多く確保するためにも、技術との向き合い方を考える必要がある」と話した。
来場した福祉関係者からは「導入を検討できそうなロボットが見つかった」「想像以上に便利な機器があった」などの声があがり、出展者であるNDソフトウエアの担当者は「高齢化が進むなか、ロボット技術が支える役割はますます大きくなる。見て、触れて、実感してもらえる場を持てて良かった」と振り返る。