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新江ノ島水族館のカマイルカ「クロス」死ぬ 世界最長飼育記録の47年

元気だった頃の「クロス」(写真提供=新江ノ島水族館)

元気だった頃の「クロス」(写真提供=新江ノ島水族館)

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)で11月22日、世界最長となる47年の飼育記録を持つカマイルカ「クロス」が死んだ。腎不全によるものだった。

元気だった頃の「クロス」(写真提供=新江ノ島水族館)

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 クロスは1978(昭和53)年2月16日、旧・江の島水族館に搬入され、今年で48年目を迎えていた。日本動物園水族館協会(JAZA)のデータによると、カマイルカの飼育記録としては世界最長だったという。

 旧館時代はイルカショーでも活躍。若いバンドウイルカを従える「ボス的存在」として知られていた。新館移行後はカマイルカ「セブン」とプールを共にし、真面目な性格から新人トリーターの教育係的な存在にもなっていたという。

 近年は高齢ながらもレントゲン検査への挑戦や大学との共同研究にも協力。今年夏ごろから尾びれの動きに不調が見られたが、食欲は旺盛で、好物のサンマやボール遊びを楽しむ様子も見られた。11月に入ってから体調が悪化し、22日朝6時21分に死が確認された。

 館内では11月24日、イルカショースタジアム1階サブプール前に写真付きの献花台を設置した。

 同館展示飼育部の羽田秀人さんは「クロスはトリーターや来館者、そして仲間のイルカたちにとって大きな存在だった。クロスから学んだことを今後の飼育や展示に生かしていきたい」と話した。

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