建築家で舞台美術家の木津潤平さんが主宰する「Landscape THEATRE(ランドスケープシアター)」が12月10日、「391THEATRE 建築ツアー&レクチャー」を開催する。
同イベントは、2027年に解体を控えた藤沢駅南口の「フジサワ名店ビル」と、その周辺「391街区」を巡るツアー。「過去:ランドスケープシアターと木津潤平の活動」「現在:藤沢駅前の391THEATREプロジェクト」「未来:藤沢ランドスケープシアター構想」の3つの時間軸を一日でたどる公開セッションとなる。
建築ツアーでは木津さんが案内役を務め、築60年以上の同ビル内を、レジデントアーティストが活動するスタジオやアトリエ、屋上や中庭などの空間を巡りながら、解体までの限られた時間を「劇場」として活用する視点を提示する。
ツアー後には、「ランドスケープシアターの可能性と未来」をテーマに、ランドスケープシアターの実践例として、アーティストの創作支援プログラム「391THEATRE」の開催実績などについてレクチャーを行う。
登壇者とアーティスト、参加者が意見交換できる交流会も予定する。
木津さんは「この企画は単発イベントではなく、『藤沢ランドスケープシアター構想』の中間報告として位置付けている。今回のイベントを通じて、劇場という建物にとどまらず、都市や自然、建築や日常の風景そのものが劇場になるという実感を持ってもらえたら」と話す。
開催時間は15時~19時。参加費は500円(事前申込制)。