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YPAMフリンジ参加「隣屋」、詩と記憶の場「さんぜん」上演へ

「さんぜん」練習の風景

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 藤沢駅前の商業ビル「フジサワ名店ビル」内にある劇場「391THEATRE」で12月6日~21日、演劇カンパニー「隣屋」による新作舞台「さんぜん」が上演される。

「さんぜん」練習の風景

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 YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング)が主催し、国内外からアーティストが集う国際舞台芸術祭「YPAMフリンジ2025」の一環で上演。同舞台は、詩人Dylan Thomasの「And Death Shall Have No Dominion」と日本の童話作家・新美南吉の詩「ひかる」を原案に、生き物の生と死、そして「私たちの今」に連なる「長くもさんぜんと消えゆく3000年」をテーマに据えた作品。
 「言葉と身体、空間の交錯により時間の流れと喪失、再生を映し出す」という。「演劇という枠を越えた『サイトスペシフィック演劇インスタレーション』として世界初演」になるという。

 会場となる391THEATREは、取り壊しが決まったフジサワ名店ビル内にある空間。かつて商業施設としてにぎわった同所で、「今は使われなくなったビルの記憶・建物の時間と向き合いながら、観客は詩と演劇が織りなす『時間のさんぜんとした残響』を体験する」ことになるという。

 隣屋主宰の劇作家で、同作の演出を務める三浦雨林さんは「建物と演劇、記憶と生死、そのはざまを行き交う舞台にしたい」と話す。「『さんぜん』は、ただの演劇ではなく『場所』『時間』『言葉』『身体』が交わる、今しか体験できない舞台と位置付けている」とも。

 日本語と英語による上演で、字幕も両言語に対応。上演時間は約50分。今後の上演は、12月13日・14日、20日・21日の16時から。チケットは、一般=2,500円、上演台本付き=3,000円、25歳以下・学生=1,500円(YPAM参加登録者は2,000円)。全席自由。

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