江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸1)は9月22日、「303号」の引退に伴いファンを対象に記念撮影会を実施する。
江ノ電300形車両は多くの人に長年親しまれ、現在、旧型として残る最後の車両となるが、「303号」は老朽化が著しく保守管理が困難となったことを理由に、極楽寺検車区に留置されている。10月以降、台車、コンプレッサーなどが新車へ部品提供されるため解体が決まったことから、同電鉄ではファンに向けて引退記念撮影会を企画した。
当日は、今後も営業運転を続ける「305号」と併せての撮影となり、途中1~2回の配置換えを行う予定。また、トレカや過去記念乗車券、トランプなど「303号」引退記念関連商品をすべて100円で販売するほか、ツインレールパズルなどの江ノ電グッズ約50種の販売も行う。
303号が原型をとどめる形で見られるのがこれで最後となることを受け、鉄道部営業課の君塚利啓さんは「海、風、人、そして時代を見つめてきた江ノ電の顔『303号』。その雄姿と歴史はこの日で完結する。ぜひ多くの人に見にきてほしい」と話している。
会場は同電鉄極楽寺検車区で、撮影時間は9時30分~15時(最終入場は14時30分)。入場自由。