鎌倉ビール醸造(鎌倉市大町5、TEL 0467-23-5533)は10月25日より、横須賀市制100周年記念商品の生ビール「横須賀ビアサケ」を限定販売する。
同商品は、横須賀市制100周年にあたる2006年、名水として名高い「走水の湧水」を使った商品開発について行政からの提案を受け、新製品としての開発されたもの。古くから地元在住者の飲料用水として利用されていたこの水源は、降水後20年を経て湧き出るとされ、カルシウムなどを多量に含む。不純物が少なく「艦船に搭載されたこの水は赤道を越えても腐らなかった」というエピソードも残されるほか、ミネラル分も適度に含まれているためビールの製造に適しているという。価格は515円(330ミリリットル入り)。
製造に関し、同社スタッフが水源地までおもむき、その都度1仕込み分の湧水の取水を行う。1回の仕込みでは約1,400本の生産が可能だという。通常商品より手間も時間もかかるため、当面は製造量を限定、横須賀地域と同社のインターネット通販限定での販売となる。
同社の今村仁専務は「『エキゾチックな町=横須賀』をイメージして、ロマンチックな香りと、すっきりした味わいに仕上げた。ラベルデザインはターゲットと同世代の女性デザイナーを起用。当社女性醸造者の感性と『走水湧水』が融合した新しいスタイルの鎌倉ビールをぜひ味わってほしい」と話している。