築約80年の日本家屋をリフォームしたカフェ・レストラン「engawa(エンガワ)cafe&restaurant」(三浦郡葉山町一色、TEL 046-827-7188)が5月12日、葉山御用邸の近くにオープンした。
同店は、天皇家の元侍医が住んでいた家屋を、同店店主の「古来より『縁側』という人が集うような場所にしたい」との思いから、「できるだけ元の形のまま残そう」とリフォームし、カフェ・レストランとしてオープンしたもの。板張りの床にテーブルを並べたスペースと子ども連れでもゆったり過ごせる和室スペースがあり、席数は25席。約100坪の敷地に、昔の風情を残した庭園と建物が、葉山・一色独特のノスタルジックな風景に溶け込んでいる。
メニューは、三浦半島の地元野菜を中心に「engawa鶏カレー 季節野菜のせいろ蒸し添え」(1,200円)や「10種類の野菜スープ 自家製グラハム粉パン付き」(1,000円)、「特製オムライス」(1,200円)など。「自家製洋梨のタルト」(600円)などのデザートも提供する。
店内の壁面や飾り棚を利用し、月替わりの企画展も開催。今月は、関西を中心に活動してきた尾柳佳枝さんの関東進出初個展「ねむたいとこをめくる」を開いている。
同店を切り盛りする寺田さんは「歴史ある建物に寄り添う形でカフェ・レストランを続けていきたい。古い文化が店の魅力を引き出してくれているので、地域の人が気軽に集まる『象徴』のような場所にできれば」と話す。「今後は、ランチ・カフェメニューともに徐々に種類を増やしていく」とも。
営業時間は12時~17時。今月後半からは、洋食コースのメニューも予定しており、7月からはディナーの営業も予定している。