「江ノ島電鉄100周年記念企画看板アート」「グリコアーモンドプレミオ」のパッケージデザインなどで知られるアーティスト「かおかおパンダさん」が8月上旬から、JR東海道線跨線橋のツインウェイヴ北側壁面(茅ヶ崎市新栄町3)に巨大壁画を制作している。
同事業は、スプレーなどによる落書きにより、不快な印象を与えていたJR東海道線跨線橋のツインウェイヴ北側壁面(約120平方メートル)に巨大壁画を制作するもので、行政提案型の協働推進事業として「茅ヶ崎の未来を考える会」と事業を進め、落書きの抑制と市のイメージアップを図る目的で実施される。
デザインは、茅ヶ崎らしさを感じさせるイメージをテーマに、周囲の景観に配慮した色彩などになるよう、アーティストのかおかおパンダさんのラフスケッチをもとに、地元自治会や商店会などの声を聴きながら決定。夏休み期間中の子どもたちも壁画制作に参加する。
制作に先立ち、7月30日より清掃、足場設置を始め、落書きのはく離、下塗り、ベースの塗装などを実施した。今後のスケジュールは、8月23日に制作ボランティアや近隣在住の子ども・保護者などが参加する制作イベントの2回目を実施する。
今回の企画について、茅ヶ崎の未来を考える会の小野江達人さんは「かおかおパンダさんの『人を楽しい明るい気持ちにさせる絵』は今回の企画にマッチしたもの。特に子どもたちと一緒に壁画作成を行うことで、今回のテーマである落書き防止にこれ以上ない効果をもたらすと考えた。炎天下での作業を見かねて多くの人から応援や差し入れをいただき、この事業を行うことの幸せを感じる」と話す。一方、依頼を受けたかおかおパンダさんは「茅ヶ崎市内では初の壁画制作。いろいろな土地に誰にでも見てもらえる『壁画』という形で足跡を残していきたい」と意欲をみせる。
完成は今月29日を予定。完成後、日を改めて落成式を行う。