横浜での活動を出発点とし、海外でも人気の高いロックグループ「アジアン・カンフー・ジェネレーション」は10月15日、12枚目となるシングル「藤沢ルーザー」(キューンレコード、1,020円)を発売する。
11月5日には、同シングル曲を含んだアルバム「サーフ ブンガク カマクラ」もリリース予定。アルバムタイトルほか収録曲にも「鵠沼サーフ」「江ノ島エスカー」「由比ケ浜カイト」と、鎌倉・藤沢の地名が数多く登場する。
関西在住のイラストレーター、中村佑介さんによるCDジャケットには、湘南の空と海を意識したブルーをベースに、湘南の名物トビを肩にとまらせた少女と、江ノ電や江ノ島、湘南の海などが描かれている。
アジアン・カンフー・ジェネレーションは、1996年に神奈川県にある大学のサークルで結成された4人組ロックバンド。フジロックフェスやサマーソニックなど日本を代表する音楽フェスティバルに出演経験があるほか、2003年からは国内外から多くのアーティストを招き、NANO-MUGEN FES.を主催している。
今回は、メンバー全員が地元・神奈川に対する意識が強いことに加え、ボーカルとギターを担当する後藤正文さんがやりたかったという「パワーポップ」という音楽のイメージや、曲の中で描いている恋愛、青春、海などのモチーフが、デートコースというイメージのある湘南と重なった。練り込んでじっくりと作るというスタイルから、一発録りという即興性を重視したスタイルで生まれた2006年「鵠沼サーフ」、翌年の「由比ケ浜カイト」をきっかけに「湘南シリーズ」と題する曲づくりを行うことになったという。
「地元の地名・駅名が数多く登場するので、曲を聴きながら実際に江ノ電に乗ってもらえたらうれしい」とキューンレコードの藤江さん。2009年3月4日・5日には、鎌倉芸術館大ホール(鎌倉市大船6)で「Tour 2009『ワールド ワールド ワールド』」と題したライブを行う。問い合わせは、ディスクガレージ(TEL 03-5436-9600)へ。