鎌倉の器ギャラリーで冬のテーマ展-作家8人の「皿」紹介

松山で作陶する石田誠さんの作品。品格ある白磁の器など目には見えない奥行きのある器に特徴があるという

松山で作陶する石田誠さんの作品。品格ある白磁の器など目には見えない奥行きのある器に特徴があるという

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 鎌倉・御成通りのギャラリー「utsuwa-shoken onari NEAR」(鎌倉市御成町5、TEL 0467-81-3504)で12月11日より、月替わりのテーマ展「冬の日。皿展」が開催される。

「器は人のそば(NEAR)にあるもの」との思いから店名が付けられた「utsuwa-shoken onari NEAR」

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 同ギャラリーは、器に関する本の執筆や展覧会、音楽の会などをプロデュースする祥見知生(しょうけんともお)さんが主宰する西鎌倉「うつわ祥見」の姉妹ギャラリー。「『うつわ祥見』は企画展のみオープンのため、せっかく来ていただいても対応できないこともある」(祥見さん)。全国各地で展覧会も開催しているが、「地元鎌倉で常設の空間、人と器が出会う場所を作りたい」と今年5月にオープンした。

 「使われることで育ち、美しくなる、頼りがいのある皿」をコンセプトにそろえた器の総数は約200点。主な常設作家は深い色合いの白磁や力強く美しい南蛮焼き締めで知られる石田誠さん(松山)、古伊万里、李朝を手本に染付と白磁に定評がある村田森さん(京都)、素朴な土の温かさを感じる器が特徴の小野哲平さん(高知)など8人。価格帯は1,200円(小皿)~9,000円。

 祥見さんは「器は実際に手で包んで選ぶもの。今回の作り手は常設でも出会うチャンスの少ない人気作家ばかり。作家ものは敷居が高く使えないと思われる方も少なくないが、豆皿や小皿1枚からでもよいので、好きな作り手に出会ってほしい」と話す。「作り手たちの真摯(しんし)な仕事を、皿という器の中に感じてもらえたら」とも。

 開催時間は12時~19時。木曜定休。今月23日まで。12日には祥見さんの新刊「器、この、名もなきもの」(里文出版)も刊行予定。

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