鎌倉の諏訪神社境内(鎌倉市植木)で9月11日、今月18日から始まる「第5回鎌倉芸術祭」のオープニングイベントとして「縁日パーティー」が開催された。プレイベントの開催は今回が初めて。
毎年秋に行われる同芸術祭は、2006年より始まった鎌倉挙げての芸術イベント。市内の寺社を会場に、コンサートや絵画展など多彩な催しを実施する。5回目となる今回は「本物の芸術・文化を築いてきた先達の精神」を継承し、「鎌倉DNA」をテーマに音楽・工芸・演劇など13のイベントを開催するほか、「鎌倉薪能」(10月8日・9日)が特別イベントとして初参加する。来年の第6回からは一般公募部門を設けることも決定しており、「鎌倉だからこそ実現できる芸術表現の作品プランを市内在住に限らず広く募集していく」という。
同祭をより広く告知し身近に感じてもらうことを目的に、事務局スタッフでフリーペーパー「KAMAKURA」を発行する宮部誠二郎さんの発案で実現した今回のイベント。地元商店の屋台の出店やヨーヨーすくい、鎌倉彫・似顔絵のワークショップなどを縁日スタイルで開催。世界的に活躍する太鼓ドラマーのヒダノ修一さんをはじめ、同祭出演アーティストのミニステージも開かれた。
後援代表として参加した松尾たかし鎌倉市長は「鎌倉芸術祭は秋の鎌倉の恒例行事で、市民にとっての大きな誇り。今後もできる限りバックアップしていきたい」とあいさつ。同祭実行委員会長の松本淳さん(鎌倉市芸術文化振興財団参与)は「5回目ともなると手詰まりになってくる感もあるが、さまざまなアイデアを取り入れながら毎年新しい発想で開催していきたい」と抱負を話した。
時間・料金はイベントにより異なる。詳細はホームページで確認できる。12月27日まで。