鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下2、TEL 0467-23-2500)で現在、「新・鎌倉映像フェスティバル」の1次審査を通過した映像作品80本が上映されている。
「映像作品を見るだけでなく作る楽しさを知る一つの機会になれば」と、川喜多記念映画文化財団主催で2007年から開催されてきた同イベント。年ごとに異なるテーマに沿ったドラマ、ドキュメンタリー、アニメーションなど、ジャンルを問わない10分以内の短編映像を広く募集し、映画監督の大林宣彦さんが審査・講評してきた。
今回からは、今年4月にオープンした同館主催イベントに位置付け、1次選考を通過した作品を同館で上映し観客投票を導入。その結果を基に審査員が本選の上映作品を選抜する形に一新。審査委員長は例年通り大林さんが務める。
「人」をテーマに夏から秋にかけて募集した作品の応募総数は193件。1次選考を通過した80本をA~Dの4つのプログラムに分け、期間内に計6回上映。本選は来年3月5日に鎌倉生涯学習センターで開き、15本前後の入選作品上映と講評・授賞式を予定する。最優秀賞作品の賞金は20万円。
「ビデオ機器などの普及により誰でも映像を作りやすい時代になったが、上映する場があって初めて映像作品が誕生するとも言える。その場を提供する一つの機会になれば」と同イベント事務局担当者。「映画と深い関わりを持つ鎌倉で開催する映像イベントとして、これからも続けていきたい」とも。
開催は10時~、12時~、14時~。プログラムは同館のサイトで確認できる。12月12日まで。