映画文化の発展に尽力した川喜多夫妻の「映画記念館」-鎌倉に4月開館

鎌倉市川喜多映画記念館の遊歩道西側。鎌倉らしい板塀を改修するなど、情緒のある佇まいを再現している。

鎌倉市川喜多映画記念館の遊歩道西側。鎌倉らしい板塀を改修するなど、情緒のある佇まいを再現している。

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 映画の輸入・配給で国際的に活躍してきた川喜多長政・かしこ夫妻の旧邸宅跡(鎌倉市雪ノ下)に4月1日、鎌倉市が整備を進めてきた「川喜多映画記念館」が開館する。

映像資料室は座席数51席を備え、川喜多夫妻が配給を手掛けてきた映画の上映などを随時行っていく。

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 川喜多夫妻は、外国映画の輸入・配給や、日本映画の海外への紹介などに尽力。1994年に遺族が同夫妻の邸宅を市に寄贈した。市は夫妻の功績を後世に伝えるとともに、市内の映画文化の発展を図るために同施設として再建した。同館の運営管理は、指定管理者制度を導入し、川喜多・イオンディライトグループが行う。

 延べ床面積は約410平方メートル。施設内には映画資料などの「展示室」、映画関連図書が閲覧できる「情報提供コーナー」、映画上映を行う「映像資料室」(51席)、35ミリ・16ミリ兼用の映写機2台を備える。外観では記念館の板塀を改修し坪庭を設置、遊歩道を整備するなど、鎌倉らしいたたずまいを象徴するように手を加えた。

 今後は「川喜多夫妻の愛用品や思い出の映画ポスター、書簡なども展示していく予定」だという。4月中は、川喜多夫妻が輸入・配給した映画「天井桟敷の人々」(4月6日~11日上映)、「制服の処女」(同月20日~22日)、「悪魔のような女」(同月23日~25日)を上映する。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。利用料金は、通常展が一般200円~。映画観覧料は、一般=800円~1,000円、小・中学生=400円~500円。

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