心肺蘇生の実技練習の様子
藤沢市消防局は4月から、講習会場で座学と実技を学ぶ従来の普通救命講習に加え、市民向け救命講習「WEB救命講習」を実施している。WEB救命講習ではオンラインでの事前学習を導入し、当日は実技を中心とした講習を行うことで、講習時間の短縮と受講機会の拡大を目指す。
同局が実施する救命講習は、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使用方法など、応急手当の知識と技術の習得を目的に行っているもの。普通救命講習I・II・IIIのほか、上級救命講習、応急手当普及員講習(インストラクターコース)などを用意し、中学生以上の市内在住・在勤・在学者を対象に開講している。2025年度の救命講習受講者数は7708人。内訳は、普通救命講習Iが6359人、普通救命講習IIIが1220人、上級救命講習が129人。
同講習では、普通救命講習I・II・IIIの受講者が講習当日までに総務省消防庁の「応急手当WEB講習」を受ける。約65分の動画を視聴し、修了テストに合格した後、実技講習に参加する。
オンライン講習導入の背景には、受講者から「講習時間を短くしてほしい」との要望があったという。従来約3時間だった普通救命講習は、事前学習を取り入れることで当日の講習時間を2時間に短縮した。
同講習を受けた人からは「覚える内容は多かったが、事前学習で理解を深められた。動画は何度でも見返せるので復習にも役立った」という声が聞かれた。
同局救急救命課の野林宏輝さんは「時間の確保が難しく受講を見送っていた人にも参加してもらいたい。事前学習によって、知識や技能の定着につながることも期待している」と話す。
開催日程や申し込み方法は消防局ホームページで案内している。受講無料。
救命講習の講師を務める藤沢市消防局救急救命課の野林宏輝さん(2026年1月撮影)
応急手当WEB講習画面
WEB講習の受講証明書
各救命講習の修了者に交付される修了証(2026年1月撮影)