茅ヶ崎のギャラリー「カロカロハウス」(茅ヶ崎市中海岸2、TEL 0467-58-8331)で3月11日より、茅ヶ崎の自宅工房で革靴やアクセサリーなどを制作する革作家、長谷川良子さんの初個展「Waldweg(ヴァルトヴェーク) サンダル展2011 ~咲く革・履く革~」が開催される。
1971(昭和46)年岐阜県生まれの長谷川さんは米国大学卒業後、国際線客室乗務員、生花店開業などを経て、2001年に結婚を機にドイツ・ダルムシュタッドへ。ドイツで出産後、2004年に帰国し茅ヶ崎に暮らす。
地元茅ヶ崎のノグチ靴工房で靴作りを始めたのは2005年。「子どもが当時1歳半で子育てて大変な時期でもあったが、もともと靴や物作りが好きで、週に一度じっくり何かに向かうことでバランスを取りたいという思いもあった」と長谷川さん。2007年には靴作りを仕事にするための専修コースに進み、2009年に自らのブランド「Waldweg」を立ち上げた。ブランド名はドイツ語で「森の道」を意味する。
展示するサンダルは、フラワーサンダル、フリンジサンダル、メンズサンダルの3種類。セミオーダーシステムを採用し、ベースとなる9色(ブラック、チョコ、コーヒー、キャメル、グリーン、ネイビー、ワイン、レッド、イエロー)の革に裏地やステッチ(各10色ほど)を施し、組み合わせによって全く違った表情のオリジナルの一足が生まれるという。革はすべて植物性タンニンなめしの本革を使用。オーダー時には型紙を元に鼻緒の長さを計測するため、「より足にフィットさせることができる」(長谷川さん)。
基本サイズは、女性=22.5センチから、男性=27.0センチまでだが、それ以外でも相談に応じる。価格は、フラワー、フリンジ=2万1,000円、メンズ=1万5,750円。出来上がりは4月~6月の間。オーダーを受けた順に同ギャラリーでの引き渡しまたは直接配送となる。
長谷川さんは「その靴に足を入れて玄関を出るときに、幸せな気持ちになったり、今日も1日頑張ろうと思えたりするような一足を、との思いで作っている」と話す。「今後はベビーシューズやキッズシューズ展なども開きたい」とも。
開催時間は10時~18時。今月22日まで(16日・17日は休み)。展示品の販売(全て10%引き)も行う。