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鎌倉のゲストハウスが被災者を「無料」受け入れ-東北・関東へ恩返し

共用居間として使われているいろりの間

共用居間として使われているいろりの間

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 鎌倉の宿泊施設「鎌倉ゲストハウス」(鎌倉市常盤、TEL 0467-67-6078)で現在、東日本大震災の被災者に通常1泊3,000円の宿泊を無料で提供している。

寝室となる相部屋の和室

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 昨年7月、もと料亭だった日本家屋を個人旅行者向けのゲストハウスとして再生した同施設。素泊まり・食事なし・相部屋(男女別)が基本でアメニティーや浴衣、テレビなどの用意はないが、いろりがある共用居間、自炊可能なキッチン、無料インターネット、シャワー、共用洗濯機(1回100円)などを備える。提供可能なのは男性5人、女性4人程度。急な階段があり年配者や身障者には適さないが、現在、茨城県ひたちなか市から「同施設のツイッターで知った」という被災者1組が身を寄せているという。

 「東北・関東から来てくれた施設利用者や、オートバイで東北など日本各地を旅したときに世話になったことへの恩返し」と話すのは同施設代表の岡村拓さん。震災発生後、外国人を中心に3月~4月の予約の大半がキャンセルという現実問題に直面。被災者への無償提供で空いたスペースを有効活用しながら、「支援を続けるための最低限の資金」を得るために地震被害を受けていない人への宿泊も呼び掛ける。

 岡村さんは「被害が少なかった地域でも、震災の余波で観光・宿泊施設に深刻な影響が出ていると聞いている。こんな状況だからこそ関係する人たちで助け合えたら」と話す。「民宿や旅館と異なる部分も多いので、ご理解の上問い合わせてほしい」とも。

 無料提供は4月30日まで。予約状況は施設のブログでも確認可能。

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