鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下2)と由比ヶ浜海岸で4月11日、「東日本大震災追善供養 復興祈願祭」が開かれる。
鶴岡八幡宮、鎌倉市仏教会、キリスト教諸教会が中心となり、宗旨・宗派を超えた宗教者が集結、犠牲者の哀悼と被災地復興を祈願する同祭。鎌倉に幕府がおかれていた時代、「国難に際し社寺がまとまり乗り越えるための祈願祭が執り行われてきた」歴史から、神道、仏教、キリスト教の宗旨・宗派を超えて企画された。
14時30分~15時45分ごろに舞殿で予定される祭事では、順次それぞれの宗教スタイルで供養・祈とうを行い、一般参加者の焼香の場や義援金募金箱も設置。15時50分ごろから16時30ごろにかけて托鉢(たくはつ)をしながら、建長寺円覚寺の雲水を中心に3グループに分かれて由比ヶ浜まで移動。これには仏教、神道、キリスト教それぞれの賛同者も義援金箱などを手に同行する。海岸到着後は、滑川河口の砂浜にしつらえた祭壇で海に向かい祭事を執り行う。
滑川交差点前海側の歩道脇では裏千家の茶道家による野だて席も予定(14時~17時、呈茶料は募金制)。
鶴岡八幡宮宮司の吉田茂穂さん、市仏教会会長覚園寺の仲田昌弘さん、キリスト教諸教会司祭の山口道孝さんは「大地震のちょうど1年前、鶴岡八幡宮の御神木の大イチョウが突然倒伏するという大変悲しい出来事があったが、全国からの励ましの声とともに今は残された根元から多くの新芽が力強く成長を続けている。鎌倉中の宗教者たちが心を一つに祈りをささげ、被災地のみならず日本中に『復興の芽』が力強く育つことを切に願っている。時間の許す限り参列していただけたら」と一般参加を呼び掛ける。
祭事の詳細は市観光協会が立ち上げた「Kamakura pray project」ホームページで確認できる。荒天の場合はスケジュールの変更・中止の可能性あり。三脚を立ててのカメラ撮影など祭事の進行を妨げる行為は禁止。