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鎌倉に「米」が主役のベーカリー、マクロビ実践する店主が開業

無農薬野菜と雑穀のスープ&ブレッド。パンにはオーガニックオリーブオイルが付く

無農薬野菜と雑穀のスープ&ブレッド。パンにはオーガニックオリーブオイルが付く

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 鎌倉に蔵つき麹(こうじ)酵母を使ったパンを提供する古民家ベーカリーカフェ「kamakura 24 sekki(鎌倉二十四節気)」(鎌倉市常盤、TEL 0467-81-5004)がオープンして1カ月が過ぎた。

蔵つき麹酵母を使った「お米が主役」のパンを提供

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 店主は、マクロビオティック飲食店の広報を経て山梨県のパン工房で修業した瀧澤智美さん。食の世界に携わるようになったきっかけについて、瀧澤さんは「長年悩まされてきた片頭痛が、マクロビオティックの実践を始めて3カ月で改善したことを機に食の大切さに気付き、その重要性を多くの人に伝えたいと思うようになったため」と話す。店名は、季節で微妙に変化する天然酵母によるパン作り、長谷大谷戸や北条常盤邸跡に近く、四季折々の自然環境を享受できる環境にあることなどに由来する。

 店舗面積は約25平方メートル、席数は10席。築40年の古民家をベースに古家の建材を残しながら古道具を入れリノベーションを行い、店内の壁にはけい藻土を、天井・床・建具などの木部には亜麻仁油(あまにゆ)を主体とした塗料で塗装を施し、自然素材にこだわって仕上げた。

 パンには、4代続く福井県の蔵元に送った有機玄米に麹菌をつけて作った麹を基に、有機玄米ご飯を使って長時間発酵させた天然酵母を使用。できたパンは「麹の持つ芳醇(ほうじゅん)な香りと奥深いうま味、もっちりとした食感」が特徴で、「天然酵母パンは堅い、あまりおいしくない」というイメージをもつ人、ベジタリアンや小さな子どもを持つ母親など「食への意識が高い」層に好評という。

 原材料には乳製品、卵などの動物性食品、砂糖、化学合成添加物などは用いず、北海道産小麦粉、オーガニックのレーズンやメープルシュガーなどのほか、米あめ、生のごまを搾ったごま油、有機豆乳などマクロビオティックに則した素材を使う。

 テークアウト、イートイン共に可能なパンは、生地にご飯を加えた「ライスブレッド」(ブラウンライス140円~、黒米ブレッド150円~)、「食パン」(400円)、「バジルロール」(230円)、「オニオンロール」(250円)など。ほかに、好きなパンを選べる「無農薬野菜と雑穀のスープ&ブレッド」(750円~)、大麦・ライ麦・チコリの根などから作られる「穀物コーヒー」(400円)、黒く焙煎(ばいせん)した玄米から作られた「玄米コーヒー」(450円)などを提供する。

 「米や日本の発酵食品を使ったパンを作り、西洋の食に日本の食の素晴らしさを融合させていきたい」と瀧澤さん。「梅干し作りやみそ作りなど、季節に応じた発酵食のワークショップの開催や、アーティストへのギャラリーとしての提供も行っていきたい」とも。

 営業時間は11時~17時(カフェは12時~)。月曜・火曜定休。

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