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鎌倉に定食と酒の店「満」-料理好きの女性とガラス作家のカップルが開業

「満」のレトロな外観

「満」のレトロな外観

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 鎌倉に5月17日、昼は3カ国の料理が味わえる定食屋、夜は居酒屋として営業する店「満(まん)」(鎌倉市材木座3、TEL 0467-22-2555)がオープンした。

店内奥の窓からはヤツデと葉蘭の坪庭が見える

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 同店を開いたのは、10年以上のカナダ在住経験のある吉原れいさん(32)と北海道小樽出身のガラス作家・桜井誠さん(31)。もともと料理や食材を扱うことが好きで、タイ料理店や「鉢の木」(山ノ内)などでのアルバイト経験を持つ吉原さんが調理を担当し、「2人で店を持つことでより多くの人に作品を見てもらえ、自分たちが吸収できることも多いはず」と、婚約者の桜井さんも加わった。

 店舗面積は9坪、席数は23席。店内は、坪庭が見える窓やコンクリートの床を生かしながら、キッチンカウンターを設け、厨房をタイル張りにするなど2人で改装。「温かく居心地のいい雰囲気」に仕上げた。ガラスのランプシェードは桜井さんが手掛け、器は吉原さんの父親が焼いたものをメーンに使う。

 料理には、福島の純米料理酒や無農薬の菜種油などを使い、米は完全無農薬の玄米を自家精米し圧力釜で炊いたものを提供。「基本の調味料や油など、料理の味を直接左右するものは自分なりにこだわっている」と吉原さん。

 ランチでは、サバ・ホッケ・サケなどの焼き魚がメーンの「焼き魚定食」、レンズ豆と野菜の総菜3種が付く「エチオピア定食」、あっさり目の鶏ガラスープに鶏団子を浮かべた「タイヌードル定食」(各900円)を用意。エチオピアとタイ料理の定食は、吉原さんがカナダ滞在中に好きでよく食べていたことからメニューに加えた。ごはんは大盛り無料、タイヌードルの替え玉も無料で提供する。

 夜は日本酒をメーンに一品料理を提供する居酒屋として営業。「ニラのおひたし」「卵焼き」(以上300円)、「シメジとマイタケの白あえ」(350円)、「イワシの丸干し」(2尾600円)、「豚の角煮」(650円)などをそろえる。富山の千代鶴酒造から仕入れた日本酒は、「生にごり」(600円)、「海洋深層水仕込み」(900円)、「穴谷」(1,000円)など。夜の客単価は2,000円前後。

 「米、だし、みそなどの基本を大切に、普通の料理を普通においしく味わってほしい」と吉原さん。桜井さんは「いろいろな方が気軽に集える場所にしていきたい」と話す。

 営業時間は11時30分~14時、18時~23時。水曜定休。

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