大磯町漁協向かいに直営食堂「めしや大磯港」-早くも行列

大磯漁港内にオープンした「めしや大磯港」。大磯町漁協の建物の斜め向かいにある。

大磯漁港内にオープンした「めしや大磯港」。大磯町漁協の建物の斜め向かいにある。

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 相模湾を近くに望む大磯漁港内に4月23日、地元漁協が直営する「めしや大磯港」(中郡大磯町、TEL 0463-62-1755)がオープンし、開店前から行列ができるなど連日にぎわいを見せている。

連日大にぎわいの同店。黒板には「組合長のオススメ」など、その日のメニューを列記

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 その日の朝、大磯港に水揚げされた魚を料理して提供する同店は、大磯の水産資源の活用と大磯の魚の認知向上、地域活性化などを目的に大磯港内に開店。港を管轄する県、大磯町、同町漁協関係者らが10年来温め続けてきた構想が実を結び、今回のオープンにこぎ着けた。店舗面積は60平方メートルで、席数は45席。

 大磯港の水揚げ量は1日数百キロから数トンと多くないものの、アジ、サバ、イワシ、カマス、ヒラメ、スズキ、イカ、生シラスをはじめ、カワハギ、クロダイ、アンコウ、ヒラマサなど魚類の豊富さは県内屈指といわれ、その日揚がった魚でメニューが決まる。マグロや甘エビ、ホタテなど、人気はあっても大磯で揚がらない魚は提供しない。

 ランチは定食のみで、「港御膳」「刺身定食」(以上1,000円)のほか「地魚丼」(800円)などを用意。夜は季節の魚を刺身、焼き魚、煮魚、天ぷら、フライなどに調理して提供。一例は「本カワハギ姿づくり」「シコ南蛮漬け」「豆アジ干物揚げ」「エボダイ刺身」「スルメイカ天ぷら」など。価格は一品300円~700円。メニューはツイッターで随時発信する。料理にはご飯を付けて定食にできるほか、酒類も用意する。

 オープン初日は「雨にもかかわらず昼時だけで200人を超える来店があり、土曜・日曜は開店前から100人以上の行列ができるほど盛況」で、魚がなくなり次第定食が終了になる日もあるという。大磯町漁業協同組合代表理事組合長の加藤孝さんは「漁師町で育った魚に詳しい料理人が調理を担当している。大磯の新鮮でおいしい魚を多くの人に味わってもらい、港から町を元気にしたい」と話す。

 営業時間は11時30分~14時、17時~20時。火曜定休。しけなどの場合も休業。メニューや臨時休業はツイッター「めしや 大磯港」で発信する。

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