新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)で4月25日、未記載種として知られていたウツボ科魚類2種の展示が始まった。
同館は神奈川県立生命の星・地球博物館と共同で研究を行い、相模湾や駿河湾などで確認されていた未記載種2種について、形態学的特徴や遺伝子情報を基に新種として記載。「アワウツボ」「サガミウツボ」と命名した。
2種は1980年代から1990年代にかけて観察されていたものの、長らく正式に分類されていなかった個体で、約40年を経て新種と確認された。アラシウツボ属の新種記載は73年ぶりとなる。
アワウツボはあごに白い斑紋が並び、泡のように見えることが名前の由来。サガミウツボは茶色の体と目の周囲の黒い縁が特徴で、相模湾産の標本に基づき命名した。
研究は2026年4月21日、日本魚類学会の英文誌「Ichthyological Research」に掲載された。
同館では今回の研究成果に合わせ、アワウツボの生体と標本、サガミウツボの標本の展示を始める。アワウツボは江の島沖水深150メートルで採集された個体を飼育している。
同館は「研究報告と展示を同時に行うことで、生き物を通して海の環境を知るきっかけになる。目の前の海にも、まだ名前が付いていない生物が存在していることを伝えていきたい」としている。
展示場所は、アワウツボ=相模湾ゾーン沿岸水槽とウエルカムラウンジ、サガミウツボ=ウエルカムラウンジ。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,800円、高校生=1,800円、小・中学生=1,300円、幼児(3歳以上)=900円。