食べる

茅ヶ崎にフレンチレストラン-600坪の広大な敷地に古民家や自家菜園

全面ガラス張りのメーンダイニングからは大南庵や和庭園が見える

全面ガラス張りのメーンダイニングからは大南庵や和庭園が見える

  • 0

  •  

 茅ヶ崎に4月、広大な敷地に自家菜園や古民家を有するフレンチレストラン「LE NICO a Ominami(ル・ニコ・ア・オーミナミ)」(茅ヶ崎市柳島2、TEL 0467-88-0373)がオープンし1カ月が過ぎた。

自家菜園で採れた野菜を手にする原シェフ

[広告]

 同店のシェフを務めるのは、1979(昭和54)年山口県下関市生まれの原信行さん(33)。高校卒業後、地元レストランで修業を始め、福岡・長野・銀座などの店でスーシェフなどを経験し、茅ヶ崎の「ラ・ターブル・ド・トリウミ」(松が丘)で3年間料理長を務める。独立を模索していたとき、地元茅ヶ崎のハウスメーカー「エバーグリーンホーム」社長の猪狩裕一さんとの出会いが縁で、猪狩さん所有の土地を活用して同社が設計・施工を手掛けた同店の料理長に就任。店名の「オーミナミ(大南)」は茅ヶ崎最南端である同地に古くから伝わる屋号で、江戸末期から明治中期まで湯治所が営まれていた歴史があり、そのルーツを知ってほしいという思いと原さんの愛猫「ニコ」を組み合わせて付けた。

 敷地面積は約600坪。メーンとなるレストランの向かいには、築80余年の古民家「大南庵」、奥には駐車場、葉物やハーブ類、ジャガイモ、ソラマメなどを育てる自家菜園がある。大南庵はワークショップや会議など多目的スペースとして利用でき、レストランでの食事を伴う利用であれば無料で使える。2階建てのレストランは3フロアから成り、メーン&サブダイニング各30席、2階個室10席の計70席を用意。2階に設けた個室は結納などのプライベートな食事会に利用されているという(室料5,000円)。

 シェフ自らが育てる自家菜園には、生ゴミからの堆肥循環システムを導入。野菜くずや肉・魚の骨など、毎日出る生ゴミを敷地内に設置したコンポストで処理し堆肥に再生して使う。「社会貢献というと少し大げさかもしれないが、自分たちができる環境への取り組みとしてぜひ取り入れたいと思った」と原さん。

 素材は自家菜園のほか、三浦半島や湘南の契約農家が育てた野菜、原さんの故郷・下関などから直送される魚介のほか、狩猟で仕留めたジビエや鹿児島産の黒牛・黒豚などを使う。メニューは、ランチ=1,800円~5,800円(土日は200円増し)の4種類、ディナー=3,500円~1万2,500円の4種類。ランチは地元女性客を中心に平日でも40~50人の来店があるという。

 「素材重視であまり作り込まず、おおらかでほっとする、きれいなフレンチを提供したい」と原さん。「これからを担う子どもたちに向けて、秋に親子向けの食育イベントを開く予定」とも。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~20時30分(以上ラストオーダー)。火曜定休。

湘南経済新聞VOTE

湘南経済新聞にどんな記事を求めますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース