平塚の県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」(平塚市寺田縄、TEL 0463-73-6170)で現在、約890品種のバラを鑑賞できる「スプリングローズフェスティバル2011」が開催されている。
バラのほかに7種類の花木、数種類の草花を四季折々に鑑賞できる同園は、昨年3月に開園した植物園。同フェスは2回目。同イベントの要となるバラ園「薔薇の轍」では、2000年に及ぶ品種改良の歴史を追うようにバラが植栽され、野生種から将来のバラまで約890品種、1100株のバラを鑑賞できる。
期間中、「薔薇の轍ガイドツアー」(日曜除く)を実施。「オールドローズ」4品種やモダンローズの第1号品種「ラ・フランス」、20世紀を代表するモダンローズ「ピース」などを見て回る。「これらのバラが生まれた時代背景を知ることで、バラの持つ魅力を知ることができる」と同ガーデンの松井さん。「バラの足元を飾る種々の宿根草との取り合わせも美しく、季節とともに姿を変えていく庭園としての景観を楽しんでほしい」とも。
中でも、「薔薇の轍」の植栽監修者で、育種家の河合伸志さんから贈られた同ガーデンのシンボルローズ「花菜ローズ」に注目が集まる。5月初旬と早い時期から咲き始め、現在でも満開の様子を鑑賞できる花期の長い品種で、「モダンローズらしい整形花からオールドローズのようなカップ咲きへと変わっていく姿など、時間の流れとともにさまざまな表情を見せる」という。
18日には、花の生産者から手元に届くまでの雑学をクラシック音楽の演奏に合わせて学ぶ「はなかなぐみ雑学フラワーショー」なども行う。
開園時間は9時~17時。ガイドツアーの開催時間は11時~11時45分。6月19日まで。