鎌倉市在住のコピーライターが手掛けたスケジュール手帳「鎌倉手帖2012」が10月14日に発売され、話題を集めている。発売は阪急コミュニケーションズ(東京都目黒区)。
同手帖を企画・執筆したのは、鎌倉の隣町逗子で生まれ育ち「鎌倉には自転車でよく遊びに行っていた」という高田豊造(こうだとよなり)さん(43)。広告会社のコピーライターとして新聞広告やCMなどを多数制作する高田さんが、仕事で縁のあった同社に企画を持ち込み出版が決まった。高田さんは鎌倉観光文化検定初代1級ホルダー。
「全てを網羅しようとするガイドブックは多いが、自分で書き込めて自分で楽しめるものはなかった」ことから、「鎌倉の魅力を発見できるヒント集のついたスケジュール手帳」として作られた同手帖。鎌倉で行われる祭りやイベントはあらかじめ週間カレンダーに記載し、紅葉やスイーツ、カフェなどいつ訪れても楽しめる鎌倉のスポットを月ごとに紹介。各見開きの下には「鎌倉ヒント」というコーナーを設け、「鎌倉散策が楽しくなるようなプチ情報」を載せた。
ほかにも、小さくデザイン化して取り入れた鎌倉の地図、リバーシブルの表紙、外せるタイトルカバー、各所にあしらった若宮大路沿いの手拭い専門店「拭う」の手拭い柄、御朱印帳にもなるメモ帳など、「使っていくうちに『あっ』と思える仕組みを潜ませた」(高田さん)。デザイン協力した「拭う」では、同手帖が入るB6サイズ対応の手帖カバー(2,415円)を販売。同店によると「売れ行きは好調」。知人などの購入者からは高田さんのもとに「『母親や義父に贈りたい』と、自分用のほかにもう1冊購入した」という声も届いているという。
「フェイスブックに立ち上げた『鎌倉手帖ファンページ』では、毎日ライブの鎌倉をリポートしているので、のぞいて見てほしい」と高田さん。「多くの皆さんに使っていただけたのなら、鎌倉には無尽蔵の魅力あるテーマが潜んでいるので次の年のことも考えたい」とも。
価格は1,470円。B6判、224ページ。ペンホルダー、しおり付き。市内の主要書店のほかAmazonなどのネットショップで販売する。