「ミシュランガイド東京 横浜 湘南2012」で1つ星を獲得した北鎌倉の「幻薫庵(げんとうあん)」が12月12日、新店「石焼日本料理 ふげん」(鎌倉市十二所、TEL 0467-23-8736)をオープンした。
観光地という立地柄、価格設定が高めでクローズ時間が早い店が多い鎌倉で、「地元客を夜までリーズナブルに迎え入れるレストランを」と開いた同店。店名は「普(あまね)く現れ、人々を救う賢者」とされる普賢菩薩(ふげんぼさつ)から付けた。
店舗面積は約35坪、席数はテーブル・座敷と合わせ60席。料理は、熱々の石焼きの器でご飯物やうどんを提供する石焼き日本料理がメーン。米、「もちもちした食感」が特徴の石川県産カルゲン米「ゆめみづほ」を、石焼き料理に合う炊き方を工夫して使う。みそや合わせしょうゆなど、基本的な調味料は自家製で、季節の食材を職人が「繊細な味わい」に仕上げて提供するという。
「簡単なセットメニューというイメージが強い御膳ものに、価格を抑えながらこだわっている」と話すのは、この道12年、料理長兼店長を務める山口さん。主なメニューは、「あさりと青菜のバター醤油仕立」(1,380円)、「サーモン西京と半熟玉子」(1,580円)、「真鯛の胡麻だれ」(1,680円)などの石焼き御膳、「鎌倉野菜あんかけ」(1,380円)、「豚角煮とろろ仕立」「牛バラハリハリうどんポン酢仕立」(以上1,480円)などの石焼きうどん御膳を提供。御膳ものにはサラダ・煮物・デザートが付き、石焼き料理を待つ間に八角弁当の器で総菜盛り合わせをサービス。「お刺身御膳」(1,890円)、「お子様プレート」(580円)なども用意する。客単価は昼=1,400円、夜=3,300円。
山口さんは「日本料理は五味五感。石焼きのジュージューという音、香り、温かさなどを、ぜひ味わって感じてほしい。近所の人がフラリと立ち寄れる店にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~15時、17時~22時。月曜定休。