茅ヶ崎市北部の小出川沿いで2月25日から、毎年恒例の「桜まつり」が開催される。会場は「萩園橋」上流250メートル付近(茅ヶ崎市萩園)。主催は花とともにくらす会。
河津桜は、1955(昭和30)年に静岡県賀茂郡河津町田中で原木が偶然発見されたことに由来する。当初地元では、発見者の屋号から小峰桜ばれていたが、その後の学術調査で新種であると判明。1974(昭和49)年にカワヅザクラ(河津桜)と命名され、翌1975(昭和50)年に河津町の木に指定された。現在も原木は同地に存在する。1968(昭和43)年ごろから各地で増殖されるようになり、同祭りの桜は11年前に植樹された若木が成長したもので、例年60本ほどが開花する。
会場となる萩園橋付近からは、天気に恵まれれば上流に富士山や大山、箱根の眺望を楽しむことができる。春の訪れを感じさせる野鳥の姿も多く見られる。
今年で6回目となる同祭り。期間中、「寄せ太鼓」「馬鹿踊り」、民謡や演歌などの催しが行われるほか、昨年同様「ひなのつるし飾り」の展示即売もある。模擬店も出店し、豚汁や焼きそば、イカ焼きなどに加え、25日には寒川町のB1グルメ「棒コロ」も登場する。棒コロは、ライスペーパーを使った長さ20センチほどの棒状をしたジャガイモコロッケ。
「今年は例年より開花が遅く、まだ一分咲き程度の花が多い。見頃は3月4日ごろから月半ば位までになるのでは」と「花とともにくらす会」会長の金子さん。「その分、通常より長い期間桜が楽しめる」とも。
開催日は今月25日・26日、3月4日の3日間で、雨天中止。いずれも10時~14時。問い合わせは茅ヶ崎市産業振興課(TEL 0467-82-1111)まで。