3月24、25日、藤沢のカフェで映画上映会が開催される。「街を、人を、映画とカフェがつなぎます」をテーマに、第1回である今回は、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」を上映する。
イベントを企画したのは、藤沢のNPO団体である「湘南市民メディアネットワーク」が運営する無料映画上映会「シネコヤ」でボランティアスタッフとして活動している福井真紀子さん。「シネコヤ」は主に図書館などの映像ライブラリーから素材を借り、無料で映画を楽しんでもらおうというイベントを開催している。「この活動で、映画を通じてコミュニケーションをとることの可能性を感じた。直接話をすることで、ネットと比較できないほど自身の映画観が広がるのもわかった」と同イベントを企画した。
カフェを会場に選んだのは、自身が勤務する鎌倉の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」のマスターの影響もある。「マスターが映画や音楽を通じてお客様とつながり、さらに新たなつながりを作り上げているのを見て、カフェという場所の力や可能性を感じた」のだそうだ。
震災後、自主上映というと原発問題のものが多い中、あえてこの作品を選んだのは、「誰が観てもわくわくする映画だから」だという。「震災から1年経っても問題は山積みだが、少しでも、いつもの日常に彩りを加えられたらと思った」。今回は、本編上演前に、藤沢市本鵠沼出身でフィンランド在住のクリエイター・大橋香奈さんのショートフィルム「最後のラジオストア」も上映する。
活動は年3、4回のペースで今後も続けていく予定。次回は7月の開催を目指している。「今回予定が合わなくても、カフェに立ち寄って、マスターと映画談議されてみてほしい。その中から、自分のお気に入りの一本が、生まれると思う」とも。
開催時間と会場は、24日は本鵠沼駅近くの「ラウンドカフェ」、25日は藤沢駅近くの「カフェパンセ」で、いずれも19時から。それぞれ定員は30人、29人で予約優先。料金はチャージ800円とドリンク代500円がかかる。予約は福井さん(fujisawa.cinemacafe@gmail.com)またはカフェ各店にて。