平塚市内を流れる渋田川の鷹匠橋付近の両岸で4月8日、模擬店などが出店するイベント「渋田川桜まつり」が開催される。
好天時には富士山や箱根連山、丹沢連峰を望める渋田川。土安橋~立掘親水公園までの6.7キロメートルの区間には、1996年から3年がかりで植樹されたソメイヨシノ約500本の桜並木が続き、市内の桜の名所の一つとなっている。
かつては土手に雑草が生い茂り、ゴミの不法投棄が多く、流域の環境悪化の原因となっていた同河川。1996年、「景観に恵まれた沿川をかつての環境に近づけ次代に残そう」と河川に隣接する8地区の連合自治会により「21渋田川プロムナードプラン推進協議会」が発足。沿川の雑草の除去、桜やアジサイの植栽と維持管理、不法投棄防止、看板やパンフレットによる環境保全のための啓発活動を行うなどして環境美化を推進。2000年以降毎年「桜まつり」を開くようになった。
当日は、鷹匠橋の上流400メートルの両岸に模擬店やフリーマーケットが出店するほか、和太鼓同好会や市内中学校・高校の吹奏楽部による演奏、動物ふれあいコーナーなどを展開。4月4日~8日の18時~21時にはライトアップも予定する。
「地域で地道な活動を続けることで沿川環境を守ってきた。雑草やゴミのない美しい桜並木を多くの人に楽しんでほしい」と同協議会の岸文雄さん。「祭り当日は桜もちょうど見頃を迎えそう」とも。
開催時間は10時~15時。小雨決行。