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茅ヶ崎で「瑠璃色のうつわ」展-ガラスで藍を表現、コラボ風鈴も

「おけ場」と呼ばれた歴史ある空間に、さまざまな青色のガラス作品が並ぶ

「おけ場」と呼ばれた歴史ある空間に、さまざまな青色のガラス作品が並ぶ

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 茅ヶ崎の熊澤酒造敷地内にあるギャラリー&ショップ「okeba(おけば)」(茅ヶ崎市香川7)で現在、涼しげな青色のガラス作品をメーンに展示する「瑠璃色のうつわ」展が開催されている。

藍染工房LITMUSとのコラボ風鈴

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 出品するのは、小田原で「イパダガラス工房」を主宰するガラス作家の濱舘寛さんと村木未緒さん。ガラスデザインユニット「ipada」として生活空間や衣食住に関わるガラス製品を新たなデザイン発想で制作・提案し、同ギャラリーへはオープン当初から作品を常設。滴形の箸置きなど、まとまった数量のオーダー受注が多く、「普段使いのものの中に漂う、非日常の幻想的な世界観」に人気があるという。

 青色のテーマは、同工房の「ガラスで藍を表現できないか」の一言がきっかけ。藍は粒子が粗いため繊維質のものしか染めることができず、ガラスを藍で染めることはできないが、「だからこそ何らかの形で表現できたら面白いのではと、同工房と共に企画した」と同ギャラリースタッフの加藤晶子さん。

 作品はグラスなどの器やガラスオーナメントなど約100点。価格は器2,500円ほどから。同ギャラリーで展示を行う作家同士のコラボレーションも同展ならではの特徴で、同工房が手掛けた風鈴に、翌月展示を予定する湘南の藍染め工房「LITMUS(リトマス)」が染めた藍の短冊を組み合わせたコラボ風鈴も出品。一つ一つ異なる風鈴の音色がギャラリー内に響き、和むめる空間になっている。

 「ガラスの瑠璃色から染め物の藍色へ、色を通じた異素材でイメージをつなげていく今までにない展示。2カ月にわたる爽やかな展示を楽しんでほしい」と加藤さん。濱舘さん・村木さんは「いつもは透明なガラス作品をメーンにしているが、今回はガラスの総称である日本の古語『瑠璃』、青色の総称『瑠璃色』を踏まえて制作した。日本古来より伝わる伝統工芸に携わる作家が作り上げる現代の形にも注目してほしい」と話す。

 開催時間は11時~17時(土曜・日曜は18時まで)。水曜定休。今月30日まで。

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