藤沢・江の島近くの国道134号線沿いに7月13日、ビーチカルチャーをベースにさまざまなライフスタイルを提案する複合施設「THE BEACH HOUSE（ザ ビーチハウス）」（藤沢市片瀬海岸2）がオープンした。事業主はエボリューション（片瀬海岸2）。

手ぶらBBQが楽しめる「ガーブ」の屋上テラス

　建物は地上3階建て。延べ床面積は約145坪。プロデュースは、鎌倉・七里ガ浜の「WEEKEND HOUSE ALLEY（ウイークエンド ハウス アレイ）」を手掛けた「THINK GREEN PRODUCE」（東京都港区）。建物は134号線の海側ではなく市街地側に立つが、目の前が駐車場のため視界をさえぎる建物などがなく、各フロアに設けたデッキテラスからは江の島と海を間近に望める。「絶景を望む海沿いの立地を生かすため、建築法の許される範囲で開口部の幅や高さをゆったり確保した」と同社ゼネラルマネジャーの川又祐介さん。

　1階には、パンケーキとオムレツで人気を集めるハワイ発のカジュアルレストラン「Eggs’n Things（エッグスンシングス）」の日本3号店が出店。2010年の海外初出店以来、連日盛況が続く原宿店、6月にオープンした横浜山下公園に続く出店となる。2・3階には、東京・丸の内や大阪でカフェ、レストランなどを展開する「GARB（ガーブ）」が入る。地元の魚介や野菜にこだわったアラカルト、まき窯で焼いたピザなどを提供するほか、屋上テラス席に海岸沿い一帯で唯一バーベキューが行えるスペースを設けた。道具や食材の準備は全て同店で行うため、手ぶらでのバーベキューが楽しめる。

　「海外のビーチカルチャーをモデルにしたライフスタイル発信の場」をコンセプトに掲げる同施設では、食や音楽、アートなどのカルチャーを絡めたイベント「THE BEACH PARTY」の定期開催を予定。オープン前夜に開かれたレセプションでは地元アーティストとコラボし、屋外のシネマキャラバンやイベント限定グラフィックをＴシャツにプリントするライブシルクスクリーンなどが披露された。

　「飲食施設というベースを持ちながら定期的にイベントを仕掛け、新たに感度の高い客層の誘引を図りたい」と川又さん。「江の島への人の流れを変え、大きな意味合いとして街をよりよく変えていきたい」と意気込む。

　営業時間は、エッグスンシングス＝9時～22時30分、ガーブ＝8時～23時。