鎌倉・由比ガ浜通り沿いのギャラリー「そらにわ」(鎌倉市由比ガ浜2、TEL 0467-25-3993)で11月6日より、企画展「そらにわのお茶の時間」が開催されている。
総点数は50点ほどで、参加アーティストは、道具政子さん(磁器作品)、「glass atelier えむに」(ガラス茶器)と中村義隆さん(南部鉄器)。
道具さんの磁器作品は、真っ白の器に白いプランツ模様がレリーフのように広がっていて、美しい草原をイメージさせる。ティーポット、コーヒーカップ、フリーカップ、湯飲みなどティータイムを彩る器の数々を展示。glass atelierえむには、福井県にアトリエを構えて活動しているガラス作家の夫婦。洗練された形と、センスのいい絵付けが魅力。コーヒーポット、コーヒーサーバー、ティーポット、カップ、ふた付き湯飲みなどを並べる。中村さんデザインの南部鉄器は、盛岡の壱鋳堂で製造されているものだ。展示するのは、水滴をモチーフにした「雫」、ころんとした「胡桃」、石庭の砂の流紋をイメージさせる「刷毛目」の3シリーズのティーポットで、色彩はレッド・ローズピンクなどカラフルな5点。どれも「お茶の時間」にふさわしい品々だ。
この企画を考えた同ギャラリー店主の田尻絵理子さんは、「『お茶の時間』という言葉が大好き。日だまりの恋しくなる季節に、温かくておいしいお茶を楽しめるような企画展をやりたいと思った」と語る。「丁寧に作られた品々には、人の心に訴えかけるようなパワーがある。ちょっと暮らしを豊かにするような、そんな手作りの作品をずらりと並べている」とも。
開催時間は10時30分~18時30分。会期中無休。入場無料。12月2日まで。