「鎌倉を持続可能な社会にする」という目的の下、さまざまなプロジェクトを企画・運営するNPO法人「かまわ」(鎌倉市御成町、TEL 0467-61-2055)が中心となって、カナダで始まった「無買デー」の鎌倉版である「鎌倉一日無銭旅行」が12月5日に行われる。
3年前から始めた同イベントは今年で4回目。「無買デー(buy nothing day)」という資本主義、大量消費社会を見直す世界的ムーブメントの鎌倉版としてスタート。消費者のボイコット運動ではなく、このコンセプトでいかに楽しく幸せなイベントにできないかを考えたという。
今年の参加店は22店。鎌倉駅前地区のアジアンカフェの「ソンベカフェ」では、「物々交換市」のほか、余り物を持参する「持ち寄りランチ」や南米ジャズ研究会の無銭ライブなどを企画。由比ガ浜地区の韓国料理カフェ「moWA」では、裏の畑仕事を手伝うと料理教室を受講でき、長谷地区のたいやき店「なみへい」では、店頭で15分間の呼び込みをするとたいやき1匹がもらえるなど、「お金を使わず、お金から離れて鎌倉を楽しむ」という趣向になっている。
実行委員の一人で、先住民族のクラフトショップ「Middles」の柴田信之さんは「鎌倉一日無銭旅行は、お金を手放し自分自身の価値を獲得する体験。新しい価値観を体験したいと思う方はぜひ」と参加を呼び掛ける。
各店の実施内容や開催時間などはホームページで確認できる。