鎌倉市は、今年の夏の鎌倉の海岸の海水浴場開設期間を130年前の海岸開設以来初めて、8月31日までを9月8日までに変更することを決めた。
同市では、材木座、由比ガ浜、腰越の3つの海水浴場を、従来の開設期間7月1日~8月31日から7月9日~9月8日に変更するもので、開設日数は前年同様の62日間と変わらない。
「気象庁による平均の梅雨明けが7月21日で7月上旬は天気が安定していないこと、9月に入ってからも残暑が続き海を訪れる人が多いことなどを背景に、海水浴場組合から提案があり、市としてもこれまで固定的に考えてきた海水浴場の開設期間を、時代のニーズに合わせて考えることも必要ではないかと判断した」と観光商工課担当者。
鎌倉の海岸の歴史は、1884(明治17)年に長与専斎という医師が由比ガ浜に別荘を作り、「鎌倉の海は治療や保養など、海水浴に最適な海である」としたことから、鎌倉の海水浴場が広まったといわれる。
「今年で鎌倉の海水浴場は開設130周年を迎えた。開設期間の変更という新たな試みを行いながら、古都の歴史と調和した魅力的な鎌倉の海に、多くの皆さまの越こしをお待ちしている」とも。