湘南産業振興財団(藤沢市藤沢)と湘南新産業創出コンソーシアムは 11月8日、「第14回湘南ビジネスコンテスト」を藤沢産業センター(藤沢市藤沢)で開催し、ビジネス大賞を最新ITアプリ「ネオポスター」の地域ビジネス展開が受賞した。
同コンテストは、「湘南で展開するニュービジネス」をテーマに、コンテストとしては全国の先駆的存在として2000年にスタート。その後、震災を経験してから、災害や防災に関する事業プランの案件が増えてきたという。そんな中で今回は「事業の実現性や発展性が高く、収益面からも事業を持続可能にするビジネスプランが多かった」と、同振興財団・産業支援グループの主査である山田崇さん。
ビジネス大賞(森康祐さん)は、画像認識技術を活用した広報支援アプリ「ネオポスター」を使ってチラシやポスターなどを撮影することで、動画や企業ホームページ、SNSなどに誘引される仕組み。このほか、ビジネス準大賞に、スマートフォンを使って、事前防災、災害発生時に役立つ「防災ソリューションアプリ」(Fujisawa upps! 中道洋平氏さん)。同じく、同賞に、太陽光発電を利用して井戸のモーターを稼働させ、くみ上げた地下水をタンクにため、それをトイレの排水に使用するシステム(井戸屋)が、それぞれ選ばれた。
大賞の理由を、山田さんは「最新の画像認識技術を開発・活用し、多方面、特に防災でその力を十分に発揮して役立てることができる全体事業が素晴らしい。その技術力だけでなく、宣伝用の動画作りも含めたビジネス展開をしていく考えが、ビジネスプランとして大変評価された」とも。