鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下2)で1月25日、「はじめての名作シリーズ(1)小津安二郎『東京物語』@鎌倉」が開かれる。映画とダイアローグ(対話)のワークショップ・プロジェクト「kinologue(キノローグ)」の一環。
当日は、同館で「東京物語」を鑑賞後、鎌倉・旅する仕事場(小町2)で昼食を取りながら、「小津と『東京物語』が愛される理由」を探るワークショップを行う。
この企画の背景には、2012年、イギリスの映画協会誌「Sight & Sound」で世界中の映画監督が選んだ歴代名作映画の1位が「東京物語」であったことと、2013年12月12日で生誕110年&没後50年を迎えてもなお、日本が世界に誇る監督、作品であることがあげられる。そんな中で「どんなに海外で名作と言われていても実は見たことがない人が多いのが日本映画の現状。せめて、鎌倉に縁のある小津監督の作品を、その代表作である『東京物語』から触れてほしい」とキノローグ主宰の森下詩子さんは話す。
「小津安二郎や『東京物語』について聞いたことはあっても食わず嫌いだったり、鎌倉市川喜多映画記念館の存在も知らなかったりするような方に来ていただきたい。そうした方に小津の映画が決して難しいものではなく、普遍的な『家族』の物語で、それを『自分事』と捉えてもらえるようなワークショップを行う予定」とも。
開催時間は10時30分~16時。参加費は3,000円(昼食付き、ワークショップのみの参加も可)。