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鎌倉・東慶寺で「吉岡コレクション」展-インド更紗・手かがみ展示

インドのマハラジャが使ったとされる「白地唐花文様金雲母更紗」

インドのマハラジャが使ったとされる「白地唐花文様金雲母更紗」

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 鎌倉の東慶寺・松岡宝蔵(鎌倉市山ノ内)で現在、「吉岡コレクション 更紗(さらさ)展」が開催されてい る。

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 更紗30点、手かがみ99点、華布便覧1点。17世紀から19世紀のインド更紗「古渡り更紗」を中心とする同展。インドのマハラジャが使ったとされる白地唐花文様金雲母更紗や滋賀県大津の大名赤星家に伝来したインド更紗のコレクション・手かがみなど、「染司よしおか」の先代から当代の吉岡幸雄さんが収集したインド更紗が並ぶ。

 インド更紗は、インド国内というより諸外国へ輸出されることを目的としたものがほとんど。インドで作られながら、インドネシア・シャム(タイ王国)等へ渡った更紗やフランス・日本が自国で、その技法を取り入れた作品など独自の来歴をもった展示となっている。

 京都で江戸時代より続く染屋「染司よしおか」は更紗の膨大なコレクションを持ち、国内外の美術館や旧家のコレクションに引けを取らないといわれるが、本格的な古渡り更紗を展示するのは今回が初めて。東慶寺・宝物館「松岡宝蔵」でも、寺宝以外を展示するのは開館以来初のこととなる。

 「時代を超えて受け継がれてきた人間の手仕事の美しさ、大切さを、もう一度考える機会になれば、という両者共通の思い」と担当者。「貴重なコレクションを大切に守りつつも、広く人々の参考に供したいという吉岡氏の志に敬意を表し今回開催する運びとなった」とも。

 開館時間は9時30分~15時。月曜休館。入場料は500円(入山料別途)。6月8日まで。

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