有隣堂藤沢店4階催事場(藤沢市南藤沢2)で6月14日から、「米倉斉加年作品展」が行われる。
作品は版画が約25点。レフグラフを中心に木版画も併せて展示する。レフグラフとは、大型高精細デジタルプリンターによるプリント技術により、日本の伝統工芸品である越前和紙の表面に特殊なうわぐすりを施すことで、原画の色彩や質感を高度に再現しているオリジナル技術。作品は、「たおやかで妖艶な」女性像を中心に道化や猫など。展示だけでなく、版画作品およびポストカード、書籍などの販売も行う。
米倉斉加年さんは1934(昭和9)年福岡県出身。海流座主宰。役者・演出家・画家。西南学院大学在学中に演劇に目覚め、大学を中退して劇団民藝(げい)入団。宇野重吉氏に師事し、宇野演出作品に数多く出演、共演。画家・作家としての仕事も多く、絵本「多毛留」「人魚物語」「おとなになれなかった弟たちに・・・」「トトとタロー」のほか、画集・エッセイ集など多数出版。
「俳優としての米倉さんは皆さんご存じだと思うが、絵本作家、画家としての仕事はご存じない方も多いと思う。著者として、挿絵画家として書籍との関わりも深い方なので、書店での展示は非常に面白いと思い企画した」と話すのは、アトリエえん・企画担当の小西由泰さん。
「人間の美しさ、醜さ、はかなさ、悲しさ、生きる喜び、すべてを内包しているような存在感のある女性像をじっくりご覧になっていただきたい」とも。
開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。今月30日まで。