平塚市美術館(平塚市西八幡1、TEL0463-35-2111)で現在、「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 絵本をめぐる世界の旅」が開催されている。
「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」は、世界最大規模と称される絵本絵画コンクール。芸術性の高い作品や実験的な作品が集まることで知られる同展の、グランプリをはじめとする受賞作品および日本からの出品作品を紹介する。特別展示として、受賞作以外からも注目に値する作品を多数ピックアップ。総展示数は323点で、22カ国54作家(うち13人は日本人作家)。
スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2 年ごとに開催される同展は、1967 年、ユネスコと国際児童図書評議会の提唱により始まった。2013 年に開催された第24 回では、49カ国、362 名、2,344 点におよぶ作品が出品。今や世界最大規模の絵本原画コンクールとなった。今回は、準グランプリに相当する「金のりんご賞」を日本人作家2 人が受賞するという快挙があり、大きな注目を集めた。
同美術館・学芸員の安部沙耶香さんは、「普段目にすることの少ない、世界各国の絵本原画をみることで、小さな世界旅行を楽しんでもらいたい」と話す。「イランやラトビア、メキシコなど、世界各国から作品を集めたり、さまざまな国の言語を翻訳したりすることは大変だった。そのかいもあって、見ごたえのある展示になったと思う」とも。
開館時間は9時30分~18時。月曜休館。入館料は一般800円ほか。8月31日まで。