慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(藤沢市遠藤)の学生らによるプロジェクト「マイアース」は3月中旬、「環境と私たちの因果関係」を表現したトレーディングカードゲームを開発した。
同大学厳網林助教授の監修による同ゲームは、トレーディングカードゲームを通じて「人々の環境問題への無関心、思考停止状態を解決すること」(同プロジェクト)を目的に開発された地球環境ゲーム。現在、このカードゲームを神奈川県内の学童保育所や小学校などに、環境教育プログラムの一環として提供することを目指している。一般家庭への流通方法も模索中で、市販された場合の「スターターパック」の予想価格は1,000円を予定。
同ゲームの特徴は、「トレーディングカードゲームの面白さに加え、動物、人間、企業、NPOを『動かせる』図鑑である点」(同大学)という。今後、パートナーとなる企業を広く募集し、パートナー先に合わせたカードも開発、自社PRなどに使用してもらう。購入希望者は、カードを通じて寄付先を選ぶこともできる。
開発したメンバーの一人、慶應義塾大学の岡崎雄太さんは「エンターテインメントの中で『地球環境に没頭できる機会』を提供したいと考え開発した。今後、各地域の生態系に焦点をあてたカードを随時追加していきたい」と話している。
4月21日・22日に代々木公園で行われる「アースデイ東京2007」への出展も予定。