「荻江節New Year LIVE」が1月24日、鎌倉の「和Cafe&ぎゃらりー伊佐」(鎌倉市小町1)で開かれる。
会場の「伊佐」は築80年の古民家をカフェとギャラリースペースとして活用。座敷は貸し切りもでき、これまでに句会や書道教室などにも使われている
荻江節は長唄にルーツを持つ三味線音楽で、江戸時代から250年続く伝統芸能。今回ライブを開く荻江寿慎さんは120年の歴史を持つ鎌倉の家元。鎌倉で生まれ育ち、現在も鎌倉を拠点に荻江節の普及と継承のための活動を行っている。
普段は国立劇場や歌舞伎座といったホールでの演奏が多く、市内でも寺院などで100人規模の演奏会を開いた経験もある。一方で、より多くの人に伝統芸能に触れる機会を提供しようと小スペースでの演奏やワークショップにも力を入れている。今回もその一環で、演奏の合間に希望者には三味線体験レッスンを行う。荻江さんは「伝統芸能ということで敷居が高いと思われがちだが、みなさんと一緒にアットホームな場にしたい」と話す。
以前、参加者から三味線を聞きながらお酒が飲みたいというリクエストがあったことから、今回は日本酒などドリンクを用意する。「もともと日本の伝統芸能の多くは飲食しながら見ることも多かったので違和感は無い。リラックスして楽しんでもらえるのでは」と荻江さん。
会場となる「伊佐」は荻江さんの実家で、築80年の古民家を利用し8年前から店舗として営業している。今回は奥の庭に面した1階の座敷と廊下を使う。
荻江さんは「定番の観光スポットだけでなく、鎌倉には伝統芸能に触れることができるこんな和の空間があることを知るきっかけになればうれしい。今後はこのようなイベントを定期的に行っていきたい」と意欲をみせる。
開演時間は16時。会費は2,500円(1ドリンク付き)。申し込み方法はホームページで確認できる。